合気道 杖の稽古

杖の稽古

 

四街道合気会では新型コロナ感染防止のため現在マスク着用の上武器を中心とした非接触稽古を再開しております。再開当初は、四股踏みや舟こぎ運動などの身体の軸を意識した運動、単独動作による入身や転換などの体捌きなどを行っていました。次の段階で木剣素振、今は杖の基本の素振り、13の杖形や31の杖形、杖捌き(投げ)などを中心に稽古しております。杖は斉藤守弘師範が本やDVDで残して下さった技を参考にさせていただきながら稽古しております。

 

四街道合気会での稽古は毎週水・金曜日の週2日、第二・第四日曜日を加えてだいたい月10日なので、普段は体術が中心となります。武器は稽古後の自由稽古で素振りや形を自主的にやる程度ですので、今は集中して稽古できるいい機会となっております。

 

12月昇段級審査を控えているため早く体術の稽古を再開したいと思う反面、子供たちは体術の稽古よりも面白いといっていつも以上に熱心に稽古しています。始めは自分の身長よりも長い杖に振り回されていたのが今では器用に操っているのを見ると、習うより慣れろとはよく言ったものだと感心させられます。(体術もこのくらい熱心に稽古してほしいとも思ってしまいますが。)

 

素振りだけではわからない実際に突いた時、打った時の感覚を身につけてもらおうと思い、重ねたクッション材とダンボールを端材のカーペットで包んで打込み用のミットを作りました。普段は親に連れてこられているので渋々稽古している感が強いのに、私がミットを手にするやいなや真先に杖を持って寄って来きます。子供にとっては遊び感覚なのでしょうね。

 

合気道の先生方は居合に習熟されている方が多くいらっしゃいます。私も多少なりとも居合の形を覚えなければと思い、居合道のいろいろな本やDVDをみたのですが流派によってさまざまでどれを覚えればいいのか迷ってしまいました。「剣のことは剣術の先生にならえ」とおっしゃった師範もいらっしゃると聞きます。結局、合気道の上達には居合の形よりもまず基本的な剣の振りを行うべきだと思い、師範から教えていただいた基本的な剣の振り方をもとに十数年間ほぼ毎日振っております。繰り返していると握り方、握る強さ、両手の位置、両手のバランス、振り方、足の幅......など、自然にそれなりになってくるものです。

 

また、武器は身体の延長と言われておりますが、杖捌き(投げ)では上半身と下半身が一体となって投げる感覚がわかります。体術も満足にできないのに杖は無理だと決めつけては次に進まないと思います。

まだ早いだろうといってやらせないよりは怪我をしないようにしっかり見守りながらとにかくやらせてみることが大切なのだと思いました。誰でも最初からできる人はいないので、まずやってみないことには始まらないですよね。

 

今後も武器の稽古は定期的に行っていきたいと思います

 

 

 

本稿の内容は個人の見解です。所属団体の公式ブログではありません。

四街道合気会

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